社労士24だけで合格することができるのか【受講生の評判と合格実績から考察】

社労士試験の学習法
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受験生Aさん
資格の大原は「社労士24」を推していますが、動画講義が24時間程度で合格できるのでしょうか?
受験生Bさん
他のオンラインスクールは、動画講義が100時間以上あります。対して「社労士24」の動画講義は24時間しかなく、学習範囲をカバーできるのか正直疑問です。
社労士M
今回の記事では、資格の大原が提供する「社労士24」だけで、本当に合格できるのかを、受講生の評判や客観的な合格率を参考に考察します。

✔今回の記事でわかること

  • 「社労士24だけで合格できるのか」について
  • 社労士24で使用するレクチャーテキストの使い方
  • 社労士24で使用する問題集の種類
  • 社労士24の学習法
  • 教育訓練給付金制度を利用できるコース
  • 教育訓練給付金制度を利用して、社労士24を受講した方の合格率

上記の「今回の記事でわかること」以外にも「社労士24」についてより詳細を知りたい方は、下にリンクした「資格の大原」のホームページから資料請求をしてください。

社労士24で使用するレクチャーテキストは、要点がコンパクトにまとまっていると評判ですが、資料もテキストと同様、コンパクトにまとまっているのでとても読みやすいです。

なお、インプット講義が24時間では物足りないと感じる方は、社労士24を含めた複数の講座を比較した記事が当ブログにございますので、講座選びに際して、ぜひ参考にしてください。

下の目次を開きますと、「今回の記事でわかること」に関連した記事に飛ぶことができます。

社労士24だけで合格できるのか

受験生Cさん
インプット講義がたった24時間しかない「社労士24」だけで合格できるのですか?

その質問への答えですが

社労士M
できます。

私は独学で合格したので、社労士24を受講していませんが、私の友人は社労士24のみを受講して、令和元年(2019年)の本試験に合格しました。

もちろん友人一人の結果だけでは答えにならないでしょうから、その他受講生の評判や、客観的な合格率も参考にしながら、現役社労士の視点で社労士24だけで合格できるのかを考察します。

本記事以外にも、社労士24の特徴や評判、さらにはメリット&デメリットを紹介した記事がございます。下のリンク(参考記事)をクリックしてご覧ください。

今回の記事を担当している私の紹介

社労士M

私が今回の記事を書きました。

名前:社労士M

経歴:2011年(平成23年)の社会保険労務士試験に合格しました。
その後、2013年(平成25年)には紛争解決手続代理業務試験に合格し、翌2014年(平成26年)4月15日付で「特定社会保険労務士」を社会保険労務士名簿に付記しています(特定社会保険労務士とは、個別労働紛争における代理人として業務が認められた社労士のことです)。
また、所属する都道府県社会保険労務士会では、労働判例や労使紛争に関する研究会に所属しており、研究テーマに関連する出版物も執筆しました。

私は独学でしたので、スクールを利用した経験はありません。

そこで今回は、社労士24を受講して合格した知人からの話と、社労士24に関するツイート(主に受講生のツイート)を引用しながら、社労士24だけで合格できるのかを考察します。

とにかく薄い社労士24のレクチャーテキスト

社労士24で使用する「レクチャーテキスト(10冊)」はとにかく薄いです。

社労士24は、大手資格予備校の「資格の大原」が提供する通信講座ではありますが「全科目のインプット講義が24時間で完結する」を謳い文句としているので、大原の通学・通信講座用テキストとは違い、とても薄い仕様となっています。

大原の通学・通信講座用テキストのページ数と比較すると、レクチャーテキストのページ数はわずか3分の1程度です。

下のツイートは、他のスクールのテキストと比較したものですが、レクチャーテキストがいかに薄いのかが分かります。

レクチャーテキストを初めて目にする方は、その薄さに驚くかもしれません。

受講生Dさん

社労士試験の学習範囲はとても広いのに、テキストが薄くて本当に大丈夫なのでしょうか?

このような不安に駆られる方は、決して少なくはないでしょう。

そこで不安に思われている方にご覧いただきたいのが、レクチャーテキストの中身です。

下のツイートは、社労士24の公式アカウントによるものですが、ツイート内にあるリンクをクリックしますと、レクチャーテキストのサンプルがご覧になれます。

サンプルをご覧になると、重要事項が簡潔にまとまっているのがわかります。

また余白が多いので、テキストに記載がない論点をインターネット等を使って検索し、そこで得た情報を書き込むことができます。

ちなみに社労士24だけを受講して合格した私の友人は、レクチャーテキストに多数の書き込みをして、インプットがしやすいオリジナルテキストにカスタマイズしたようです。

受講生Bさん
「社労士24」のレクチャーテキストは余白が多いので、使い勝手が良いですね。ワークブックのように注釈を付けたり、書き込みをしてインプット学習に役立てたいです。
社労士M
余白に書き込みをし過ぎて、レクチャーテキストが真っ黒になった勉強熱心な受講生さんもいるようですね。

余談ですが、私の友人がレクチャーテキストに書き込む際は「ググった」(Google検索した)そうです。

インターネットを使って調べることに抵抗がある方は、市販の基本テキスト等を購入して、サブテキストとして使うのも良いかもしれません。

下のツイートの方は、サブテキストとして、TACの「よくわかる社労士合格テキスト」を使用されているようです。

下のツイートの方は、科目別で発売されている「よくわかる社労士合格テキスト」の安衛法だけをサブテキストとして購入されています。

電子書籍版「2023年度版 よくわかる社労士合格テキスト1(労働基準法)」 

いずれにせよ、レクチャーテキストでも十分なインプット学習はできますので、ページ数が少ないことを心配する必要はありません。

アウトプット用教材は「資格の大原」通信・通学制社労士講座で使用されるものと同じである

社労士24で使用する問題集は、次のの2種類です。

  • 択一式トレーニング問題集(10冊)
  • 選択式トレーニング問題集(9冊)

この問題集は受講生の間で「トレ問」と呼ばれており、資格の大原の通信・通学制社労士講座で使用される問題集と同じものです。

24時間の動画講義とレクチャーテキストでしっかりインプットし、トレ問を繰り返し解いて知識の定着を図りさえすれば、他の「資格の大原」受講生と同等の答練レベルに到達することができます

ところで下の表は「資格の大原」社労士講座を受講された方の合格者数です。

試験年度社労士試験合格者数大原合格者数本試験合格者に占める大原受講生の割合
平成29年2,61327210.4%
平成30年2,41332213.3%
令和元年2,52537014.7%
令和2年2,23731514.1%
令和3年2,93752818.0%
令和4年2,13432915.4%
合計14,8592,13614.4%

参照:資格の大原「社会保険労務士講座」ホームページ

受講生の合格者数が、平成29年(2017年)から令和3年(2022年)までの6年間で、累計2,136人にものぼります。

この6年間の合格者数は、本試験の全合格者数の14.4%を占めており、実績としては申し分ありません。

全合格者数の14.4%を占める「資格の大原」受講生と同じ問題集が使用できるのも、社労士24の魅力ともいえるでしょう。

また択一式トレーニング問題集は、過去問の肢別にして、さらにオリジナル問題も掲載した一問一答形式ですから、知識の定着を図るにはトレ問だけで十分であり、市販の問題集を購入する必要はありません。

そのことは、社労士24の公式アカウントでもツイートされています。

社労士24の学習方法

社労士24の受講生は、今まで紹介してきた教材により試験科目(10科目)の学習を進めていくのですが、社労士24の講師である金沢先生は「合格者の数=勉強方法の数」とお話されています。

「合格者の数=勉強方法の数」とは、要するに社労士試験に合格された方々は、各々に環境や課題がありましたから、合格者の勉強法は十把一絡げにできないということです。

とはいっても社労士24は、学習時間の確保が困難な方に向けて開発された通信講座なので、ベースとなる学び方があります。

ここからは、社労士24のベースとなる学び方を、私の友人が実践した学習法を基に、簡単ではありますがお伝えしていきます。

まずは動画講義(1チャプター)を視聴する

社労士24はインプット講義が24時間で完結するWebコンテンツです。そのため1単元は3~15分程度で収められています。まずは隙間時間や就寝前などに1単元の講義を視聴しましょう。

インプット講義は、毎年8月から翌年の4月まで、1ヶ月ごとに1科目分の動画が配信されます。

途中「中間テスト(労働編)」が挟まれますが、基本的には1ヶ月かけて1科目を学ぶ配信スケジュールです。

下のYouTube動画は、社労士24の体験講義です。約9分でまとめられており、隙間時間でも十分に学習できることが分かります。

トレーニング問題集を解く

次に、動画講義で学んだ内容を理解しているか確認するため、付属のトレーニング問題集を解いていきます。

選択式トレーニング問題集は、本試験と同じ出題形式で掲載されているので、講義内容の理解・確認だけではなく本試験対策にもなるでしょう(ただし「労働保険徴収法」科目の問題集はございません)。

択一式トレーニング問題集はテキストに連動した一問一答形式となっています。

一問一答形式ですから、知識の定着を図ることができますし、見開きの左ページに問題、右ページに解答・解説という構成になっているので、使い勝手の良いつくりの問題集といえるでしょう。

社労士M

選択式・択一式トレーニング問題集を解き、理解できていない問題は、その箇所を動画講義で再び学習しましょう。

レクチャーテキストに書き込む

動画講義で学んだ内容を「選択式・択一式トレーニング問題集」で解くことを繰り返し、必要に応じてレクチャーテキストに書き込みをしていきます。

下のツイートの方は、覚えるべき要点等を書き込みしたことで、レクチャーテキストがオリジナルテキストになったとつぶやいています。

レクチャーテキストへの書き込みだけでは補えない図解や表などは、市販のテキストを購入して補ってもいいでしょう。

オススメのサブテキストとしては、先ほど紹介したTACの「よくわかる社労士合格テキスト」が受講生から人気があります。

また月刊誌の「社労士V」をサブテキストにされている方もいます。

サブテキストの効率的な使い方として、例えば、レクチャーテキストに「詳しい図解は○○テキストの○○ページにあり」と書き込み(注釈)しておくことが挙げられます。

図解ならば、文章では難しくてわかりにくい論点を視覚により学べるので、より理解が深まるでしょう。

社労士M

私自身、独学時の教材として「社労士V」を何度か購入しました。
月刊誌なので、他の教材と比べて法改正情報がいち早くわかりますから、とても重宝したのを覚えています。

ツイッターを活用する

先ほどから何度かお伝えしている金澤先生のツイッターですが、正式には「時間の達人社労士試験(@Sharoushi24)」というアカウント名であり、多くの受験生からフォローされています。

社労士24を受講して合格した友人は、公式アカウントから発信される情報をとても重宝したといいます。

例えば下のツイートのように「Twitter投票機能(アンケート機能)」を活用して、ツイッター登録者が解答できる選択式問題を日々出題しています。

公式アカウントでは法改正情報や白書対策、一般常識などもツイートしているので、ツイッターの「リスト」機能を使うことで、試験対策に用いることができます。

社労士M

「時間の達人社労士」がツイートした内容をレクチャーテキストに書き込めば、学習効果を高めることもできるでしょう。

Webテストを解く

受講生には各科目(中間テスト2回も含む)ごとのWebテストが配信されます。

Webテストは全9回で、本試験と同じ形式で出題されます。各科目ごとに配信されますから、テスト前までに定着させた知識を試すには打って付けです。

また、Webテストを受けた時点での実力が確認できますから、各科目の学習が終わり次第、チャレンジしましょう。

中間テストは、労働編(労働4科目)と社会保険編(社会保険4科目)の2つが実施されます。

令和6年(2024年)試験向け講座では、9月25日から試験年の4月22日までの間に順次「各科目(7回)+中間テスト(2回)」が実施されますので、適宜受験して、科目ごとの実力を把握してください。

下のツイートの方は、Webテストの結果から今後の学習方法を模索しているようです。

こちらの方は、中間テスト(社会保険編)で好成績を収め、それを基に新たな学習方針を決めたようです。

直前対策も受講すべきか?

受験生Bさん

社労士24に加えて、直前対策も受講した方がよいでしょうか?
費用がかさむので悩んでいます。

社労士M

教育訓練給付金制度を利用できるようでしたら、受講することをオススメします。
利用できない場合は、100%自費で受講するか、もしくは直前対策は独学でおこなう、または他のスクールの単科講座を利用するか、等々検討してみましょう。

「社労士24+直前対策(128,000円)」は、一般教育訓練給付金制度の対象講座です。

教育訓練給付金制度を利用できるのでしたら、受講することをオススメします。

ちなみに社労士24を受講して合格した友人は、直前対策を受講しなかったそうです。

友人は市販されている「月刊社労士受験」を購入し、購入者が見ることができる解説動画で「法改正対策」や「白書対策」を学習したといいます。

4月までは「社労士24」で学び、5月以降はトレーニング問題集を繰り返しつつ「月刊社労士受験」で直前対策を講じたようです。

 

なお、直前対策に申込すれば、資格の大原が実施する全国統一公開模試を受験できます。大原のような大手スクールですから、出題が予想される問題を作問しているのはいうまでもありません。

直前対策を受講しなかった友人は、大手スクールT社の模試を受験したようです。T社の模試は、多くの受験生が受験することで有名ですし、個人成績表も復習に役立つと評判です。

ちなみに私が令和2年(2020年)試験の補正科目を予想した際、予想ツイートにリプライしてくださった方は、社労士24+直前対策を受講して合格されたようです(下がその時のツイートです)。

余談になりますが、スタディングは74,800円(直前対策込み)という低価格で社会保険労務士講座を提供しています。直前対策込みの講座を低価格で受講されたい方や、100時間超の動画講義で学習されたい方はスタディングがオススメです。

スタディング社労士講座の詳細については、下のリンク(参考記事)をご覧ください。

社労士24の合格率

社労士24の合格率は、教育訓練給付金制度の利用者データから知ることが出来ます。

社労士24はインプット講義が24時間で完結するWebコンテンツですが、似たような講座として、ユーキャンの社会保険労務士講座が挙げられます。

共に通信講座であり、動画1本あたりの講義時間も大差はないので、2つの講座を比較します。

下の表がユーキャン社労士講座と社労士24+直前対策の合格率比較です(平成30年~令和3年の4年間の合計)。

受験者数合格者数合格率
37319853.1%
1,94521711.2%

参照:厚生労働省「教育給付金制度」検索ページ

教育訓練給付金制度を利用した受講生のみの合格率比較となりますが、合格率は社労士24の方が圧倒的に高いことが分かります。

ただしユーキャンの社労士講座が社労士24に劣っているのかといえばそうではなく、ユーキャン受講生のうち79%が初学者であるため、必然的に合格率は低くなるのです。

初学者の割合が79%でありながら、11.2%の合格率を誇れるユーキャンは見事ですが、その5倍近い合格率を叩き出す社労士24も見事であり、良質な講座といえるでしょう。

社労士24だけで合格できるのか

ここまでお読み頂いた方ならば、社労士24だけで十分に合格できることはご理解頂けたと思います。

また、ある方がおこなったTwitter投票でも、資格の大原の社労士講座のうち、初学者に勧めたい講座として「社労士24のみ」と答える方が36.5%(約145名)にものぼりました。
アンケート結果は現在非公開となっています。

合格基準点へ達するのに「運」の要素も必要となる選択式に比べ、実力によって合格基準点に達することができる択一式ならば、社労士24だけでも到達できるとツイートされている方がいました。

このように、多くの受講生から高い評価を受け、50%超の受講生合格率を誇る「社労士24」は、様々な事情により合格へ手が届かない受験生の味方といっても過言ではないでしょう。

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