
社労士試験を受験しようと考えているのですが、独学で勉強をスタートする場合、まずはどのようなテキストを選べば良いのですか?
またAmazonなどのレビューは参考にしてもよいのでしょうか?

インターネットで「初学者向け 社労士 テキスト」と検索すると多くのテキストが表示されますが、何を注意してテキストを選べば良いのでしょうか?

本記事では、独学で社労士試験に合格した私が、こうした質問にお答えしつつ、初学者にオススメのテキストをご紹介します。
✔この記事を読み進めて頂きますと、次のことがわかります
- 初学者向けのテキストを選ぶ際の注意点について
- 現役社労士である私がオススメする、4冊の初学者向け社労士テキストの特徴
- 次のステップでオススメのテキストの特徴
- 初学者が受講できるリーズナブルな社労士講座について
学習経験者向けのテキストについても当ブログでご紹介しています。
【初学者向け】2023社会保険労務士試験対策独学テキスト【おすすめ4選】
平成27年(2015年)社労士試験から、試験水準(難易度)が上がり、独学での合格は以前に比べてかなり厳しくなりました。
試験水準が上がった理由については、当ブログで詳しく説明していますので、一読頂けますと幸いです。
しかし難易度が上がったといっても、諸々の事情からどうしても独学で合格を目指さなければならない初学者の方は多くいるでしょう。
そのような方に向けて、完全独学で社労士試験を合格した私が、初学者にオススメのテキストを4冊ほどご紹介していきます。
本記事を担当している私の紹介


私がこの記事を書きました。
名前:社労士M
経歴:平成20年(2008年)と平成23年(2011年)の社会保険労務士試験を受験し、2度目の試験で合格しました(共に独学)。
社労士試験合格後は、都道府県社労士会の判例研究会や労働紛争研究会などに所属して、研究会が発行した「労務管理」に関する書籍執筆にも参加しました。
社労士試験合格後も、セミナー講師や書籍執筆等の研鑽を積んできましたので、読者の方々へ有益な情報を提供できると自負しております。
社労士テキストを選ぶ際の注意点【初学者向けテキスト】
初学者が「独学」で試験勉強を始めようとしても、テキスト選びに迷うことはよくあることです。
近年はアマゾンや楽天のレビューを参考にしてテキストを購入する初学者もいますが、それが自身に合うものかは、実際に目を通し、使ってみないと分かりません。
「このテキストを買って失敗した。」
とならないよう、初学者(初心者)の方がテキストを選ぶ際に注意すべき点をいくつか挙げてみます。


初学者(初心者)の方は、次に挙げる「3つの注意点」を意識しながら、テキストを選んでみましょう。
注意点その1 見やすいこと
初学者は、細かい文字で解説されているテキストを絶対に購入してはなりません。
そのような学習経験者向けのテキストを購入しても、読み込むことができずに自信を喪うだけです。
とにかく掲載されている文字が大きく、見やすいテキストを購入しましょう。
注意点その2 理解しやすいこと
「過去問を制する者は、社労士試験を制する」とよく耳にしますが、初学者は過去問に取り組む前に、社労士試験とはどのようなものかを知るべきです。
平易な文章で書かれたテキストならば、難解な解説(マニアックな判例や通達など)は省きつつ、基本的な論点(ポイント)は押さえていますので、社労士試験の全体像を知ることができますし、理解力を向上させることができます。
「自分にも理解できる。」
そう思えれば、理解力だけではなく、学習意欲も向上します。
初学者にとって何によりも大事なのは、学習意欲の向上なのです。
ちなみに「過去問を制する者は、社労士試験を制する」については、受験業界で有名な真島伸一郎先生が、経験談を交えながら解説されています。社労士試験に挑もうと思われている方は12分程度の動画なので、ぜひご覧になってください。
注意点その3 ページ数が少ないこと
マニアックな判例や通達、さらには細かい文字で解説が書かれているテキストは、往々にしてページ数が多いです。
そのようなテキストを手にしても、初学者(初心者)には理解できずに、自信を喪うことにもなります。
「自分と学習経験者は違う。」
と強く意識して、少ないページ数の理解しやすいテキストで基礎力を徹底的に養いましょう。
分厚いテキストで学び、数多くの論点を理解していても、不合格になる学習経験者は多くいます。
社労士試験の学習にとって基礎固めは極めて重要ですから、初学者は基本的なポイントを押えてあるテキスト、できればページ数の少ないもので学習をスタートしましょう。
社労士テキストおすすめ4選【初学者向け】
先ほどお伝えしました「テキストを選ぶ際の注意点」を考慮しながら、初学者(初心者)へオススメのテキストを4冊ほど紹介します。
初学者におすすめの社労士テキスト【その1】
見やすさ:○
理解しやすさ:◎
ページ数:◎(237ページ)
このテキストは、LEC社会保険労務士講座で専任講師を務める澤井清治先生が著わした一冊です。
このテキストは暗記量を減らして効率的な学習を進められるように、試験の頻出項目に的を絞った内容となっています。
そして、暗記に頼ることを極力少なくするために、私たちが実際の生活で経験している事例などを取り上げて、わかりやすい丁寧な解説がされています。
書籍のタイトルは「1冊目の教科書」と題していますが、内容としては「社労士試験の入門書」というべき一冊でしょう。
入門書とはいっても、覚えるべき基本的な項目はしっかり掲載されていますので、典型的な初学者向けのテキストです。
この一冊を読むことで、社労士試験の学習をつづけていくことができるか否かを判断してもいいかもしれません。
平易な記述で、初学者でも理解しやすいテキストですから、仮にこのテキストを難しく感じるようならば、社労士試験の受験は再考すべきです。


社労士試験を受験すべきか否か迷っている方、もしくは購入したテキストが理解できずに自信を喪ってしまった方には、この「ゼロからスタート! 澤井清治の社労士1冊目の教科書」を強くオススメします。
電子書籍で「ゼロからスタート!澤井清治の社労士1冊目の教科書 」が購入できます
「ゼロからスタート!澤井清治の社労士1冊目の教科書 」は、電子書籍でも購入できます。
私がオススメする電子書籍購入サイトは「ebookjapan」です。
ebookjapanでは、PAYPAYで決済できますので、PAYPAYボーナスが還元されます。さらに購入する日や曜日によっては、還元率が高くなっている場合があり、よりお得に購入できるのです。
また、電子書籍ならば、ご自身がお持ちのスマホやタブレットで見れるので、持ち運びに苦労しません。


特にタブレットならば、スマホよりも画面が大きいので、書籍の紙面と同じ感覚で読めますし、ピンチアウトすることで細かい字を拡大することができますよ。
※ビンチアウトとは、画面を広げる操作のことで、ブラウザや電子書籍の文字を拡大する際におこないます。
特にタブレットならば、スマホよりも画面が大きいので、書籍の紙面と同じ感覚で読めますし、ピンチアウトすることで細かい字を拡大することができます。
ebookjapanに登録されていない受験生の方は、これを機にぜひお試しください。
ebookjapanについてのくわしい解説は下の動画(ばくまんの生活向上委員会)をご覧ください。
Audibleに登録して「ゼロからスタート! 澤井清治の社労士1冊目の教科書 」を無料で聴こう
「ゼロからスタート! 澤井清治の社労士1冊目の教科書 」は社労士のテキストとしては唯一、Audibleで販売されています。
Audible版では、テキストを澤井清治先生自ら朗読しており、抑揚を意識しながら重要なポイントを読み上げています。(商品ページではサンプル音声を聴くことができます)
さらに聴くだけではなく、付属資料やPDFファイルが用意されているので、それらを見ながら学習を進めることが可能です。
Audibleにまだ登録されていない受験生の方は、これを機にぜひお試しください。
Audible版「ゼロからスタート! 澤井清治の社労士1冊目の教科書」
初学者におすすめの社労士テキスト【その2】
見やすさ:◎
理解しやすさ:○
ページ数:○(338ページ)
このテキストは、資格の学校TACが出版している社労士試験の入門書です。
表紙で「本気でやさしい入門書」と謳っているとおり、初学者が学習を始めるに際して一読しておきたい内容となっています。
紙面はフルカラーで、イラストなども交えて解説されており、見やすさは抜群です。
入門書なので、その内容は社労士制度のガイダンスと試験科目の概論に終始しています。ただし概論でありつつも、大切な論点は記述されていますので、一読しておけば、その後の学習には必ず役立つでしょう。


各章の最後には、本試験で出題された問題が掲載されています。問題を解くことで、自身の理解力を試すことができますね。
このテキストを読み進めた後に、掲載された過去問に取り組めば、過去問で何が問われているのか分かるはずです。
表題のとおり「合格へのはじめの一歩」を踏み出す一冊といえるでしょう。
電子書籍で「みんながほしかった!社労士合格へのはじめの一歩」が購入できます
「みんながほしかった!社労士合格へのはじめの一歩 」も、ebookjapanで購入できます。
PayPayのユーザーで、かつタブレットを使ってテキストを読むことに抵抗がない方には、ebookjapanでの購入を強くオススメします。
初学者におすすめの社労士テキスト【その3】
見やすさ:○
理解しやすさ:◎
ページ数:○(336ページ)
このテキストは、通信教育のパイオニアであるユーキャンが出版した初学者向けテキストです。
フルカラーで、図解も多く掲載されており、視覚的にも理解しやすくなっています。
また「はじめて」の受験生を意識してか、マンガを交えた解説もされていて、初学者でも読みやすい内容です。
社労士試験で出題される各科目のポイントについて、丁寧な説明がされており、これから本格的な学習予定の方は、この一冊で基礎力を十分に養えるでしょう。
このテキストを読み培った知識は、掲載されている練習問題でアウトプットすることができます。
「社労士試験を受験したいが、何から手をつけていいのか分からない。」
と不安な方は、このテキストで「はじめてのレッスン」を体験してください。
初学者におすすめの社労士テキスト【その4】
見やすさ:△
理解しやすさ:◎
ページ数:◎(288ページ)
このテキストは、TAC社会保険労務士講座で長年講師を務めている、岡根一雄先生が著わした一冊です。
タイトルにあるように、「はじめて講義」という内容で、試験科目10科目の入門テキストともいえるでしょう。
字が細かく、図表も板書を意識しているためか、見やすさという点ではやや難があると思います。
ただし記載されている論点が、とてもわかりやすいので、社労士試験を知るには最適の書籍です。
さらに、各科目の「はじめて講義」を終えた後には、問題演習(オリジナル問題)が用意されていますので、入門知識をアウトプットすることができます。
社労士試験の全体像と学習の進め方を知るには、この一冊で十分です。
電子書籍で「岡根式 社労士試験はじめて講義」が購入できます
「岡根式 社労士試験はじめて講義」も、ebookjapanで購入できます。
こちらの書籍は、見やすさにやや難があるので、電子書籍の機能である「ピンチアウト」を利用して、読み進めることをオススメします。
ただし、スマートフォンで読む場合、サイズは書籍よりも小さく持ち運びは便利ですが、画面が書籍紙面よりも小さいので、電子書籍に不慣れの方は、スマートフォンで読み進めることに難渋するかもしれません。
そこで格安のタブレットを購入して、電子書籍を読み進めることをオススメします。Amazonの「New Fire7」でしたら、7インチとサイズは書籍と同じぐらいですし、何より6,980円(2022年10月時点)とお買い得です。
今後、ペーパレスの時代が進む中で、書籍の電子化は一層進みます。それに備える意味でもタブレットに慣れておく必要があるのです。
初学者におすすめの社労士テキスト比較表
下の表は、これまでに紹介してきたテキストの比較表です。3冊とも、各項目では甲乙つけがたいほどに、ファーストステップとして読みたい内容となっています。
テキスト | 見やすさ | 理解しやすさ | ページ数 | その他の特徴 |
![]() ![]() | ○ | ◎ | 232 |
|
![]() ![]() | ◎ | ○ | 338 |
|
![]() ![]() | ○ | ◎ | 336 |
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![]() ![]() | △ | ◎ | 288 |
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次のステップでおすすめしたいテキスト
ここまで紹介してきたのは、主に初学者が社労士試験に「入門」する際の書籍でした。
ここからは、初学者が入門編から「次のステップ」に進む際におすすめしたいテキストをご紹介します。
次のステップでおすすめのテキスト
見やすさ:○
理解しやすさ:◎
これは、LECで専任講師を務める椛島克彦先生が著わした初学者向けのテキストで、3冊に分割できる仕様となっています。
資格スクールで使用するような、細部にわたる内容ではありませんが、試験で問われる論点は、図表やイラストを用いて解説されています。
このテキストのコンセプトは
- 情報は最小限に
- かみ砕いた表現で
- イラストや図表を豊富に
- 独学者に優しい構成
と謳っているので、初学者が入門編で得た知識を発展させるには、おすすめのテキストです。
またテキスト購入者には、LECで開講している「合格のトリセツ講座」の各科目第1回目を無料で視聴できる特典があります。
ところで、社労士試験で問われる重要論点は、テキストだけでは覚えられません。そのため問題集(できれば一問一答)を使って覚えた知識を定着させていきます。
このテキストには、内容に関連した問題集(一問一答形式)が発売されており、知識の定着を図るにはうってつけです。
入門レベルから学習経験者レベルへ駆け上がるためのツールとして「合格のトリセツ」は、入門者におすすめの一冊といえるでしょう。
電子書籍で「合格のトリセツ」が購入できます
「合格のトリセツ」シリーズも、ebookjapanで購入できます。
「合格のトリセツ」は、入門書よりも少し値が張るテキスト&問題集なので、できるだけ安値で購入したいのが受験生の気持ちでしょう。
電子書籍で学習することに抵抗がないのでしたら、割引クーポンやPAYPAYポイントの還元があるebookjapanでの購入をおすすめします。
【番外編】社労士テキスト以外で初学者へおすすめの講座【オンスク.JP】
テキストよりはやや値が張りますが、サブスクリプション(月額制)で利用可能な社労士講座があります。
ご存じの受験生も多いでしょうが、資格の学校TACが運営するオンスク.JP
オンスク.JPの社労士講座に関しては、当ブログの記事で詳しく解説していますので、ご興味のある方は、ぜひお読みください。
オンスク.JPの社労士講座では、法令用語の解説などを講義してくれるので、これから社労士試験の学習に取り組もうと検討されている方にはおすすめの講座です。
また月額1,628円のスタンダードコースで登録すると、社労士講座の音声ファイルやすべての演習問題が利用できるので、初学者のファーストステップにはおすすめの講座といえます。
3~4ヶ月オンスク.JPの社労士講座で学習し、基礎力を付いたところで、学習経験者用のテキストや過去問題集を購入して本格的な学習に移行することもできます。
初学者向けテキストで学習を始めることに抵抗のある受験生は、ぜひオンスク.JPの社労士講座を検討してください。
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